Java (JDO)でGoogle App Engineのデータストアにアクセスする(2)

前記事に引き続いて、Java/JDOでGAEのデータストアにアクセスする。今回は「クエリを使ってデータストアからエンティティを取得」し、「内容を更新して格納」する部分を実装してみる。

• PersistenceManagerをインスタンス化する

  // Java
  PersistenceManager pm=PMF.get().getPersistenceManager();
  

  ここはお約束の部分。

• クエリを準備する
  一番低レベルのクエリでは、SQLにほぼ同じ構文で書くことができる。例えば、kind名:SpotPlanから、property名：chk_statusの値が’plan’のentityを抽出するには、以下のように書けばOK。

  // Java
  String query = "select from " + SpotPlan.class.getName() + " where chk_status =='plan'";
  // さらに検索条件を追加
  String query = "select from " + SpotPlan.class.getName() + " where chk_status =='plan' & chk_mode=='auto'";
  

  ポイント：
  ・対象となるkind名(＝クラス名)は、クラス名.class.getName() とすれば得られる。
  ・「等しい」を表わす符号は「＝＝」。
  ・複数の条件を記述する際は「＆」でつなぐ。
  ・「大きい」「小さい」などの条件比較は、1つのクエリで1つのみ。

• クエリを初期化し実行する
  PersistenceManager のnewQuery()メソッドでクエリを作成し、execute()メソッドでそのクエリを実行する。

  // Java
  // クエリ実行結果をSpotPlanのListにキャストする
  List<SpotPlan> plans = (List<SpotPlan>)pm.newQuery(query).execute();
  

• 結果を処理する
  SpotPlanクラスのgetterを使って、プロパティ’spot_time’と’spot_name’の値を表示する例。

  // Java
  for(SpotPlan plan:plans){		
    resp.getWriter().println(plan.getSpot_time() + " - " + plan.getSpot_name());
  }
  

• プロパティの値を更新する

  // Java
  for(SpotPlan plan:plans){		
    //resp.getWriter().println(plan.getSpot_time() + " - " + plan.getSpot_name());
    // プロパティ：chk_statusの値を'checkin'に設定する  
    plan.setChk_status("checkin");
  }
  pm.close(); // 結果が更新される