訪問予定とGoogle Calendarを同期する(1)

「自分アプリの予定」＝「Google Calendarのイベント」と考えて、両者を同期する。ファーストステップとして、こちらで登録した予定をGoogle Calendar側にも登録し、どちらかで内容を変更したら、もう一方にもその変更が反映されるようにする。
今回は、Google Calendarに専用のカレンダー(‘test calendar’)を用意して、そこに登録することにする(アプリ自体はどのカレンダーも同じように取り扱える)。また、カレンダー同期のために、自分アプリ側に以下のプロパティを追加する。

• シーケンス番号(cal_seq)
  生成時には0とし、更新のタイミングで(原則)1ずつ増やしていく。
• Google CalendarのイベントID (cal_id)
  Google Calendarへの登録が完了したら、イベントIDを保存しておく。
• 各予定の終了時刻(spot_endtime)･･･未作成

まずは、「Google Calendarに登録する」部分を作成する。

• 対象となる予定を取り出して処理する

  // JavaScript
  // 予定データ: planを取得
  var plan = gDSspotPlan.getData();
  if (plan == null) return;
  // 1件ずつ処理する
  for (var i=0; i < plan.length; i++){
    (function(){ // 非同期で処理するのでクロージャを作成
      var a_plan = plan[i];
      if (plan[i].cal_id == ''){ // Google Calendarに未登録の場合(A)
        addToGCal(plan[i]); // Google Calendarに登録する
      } else { // Google Calendarに登録済の場合(B)
        updGCal(plan[i]); // 
      }
    })();
  }
  

• Google Calendarへの登録(ケースA)
  まだGoogle Calendarと同期していない状態。新しいEventを作成し、その結果(イベントID)を自分アプリ側に保存する。

  // JavaScript
  function addToGCal(a_plan){
    // Google CalendarのEventデータを準備する
    var sd = new Date(a_plan.spot_date + ' ' + a_plan.spot_time );
    var ed = new Date(a_plan.spot_date + ' ' + a_plan.spot_time );
    ed.setTime(ed.getTime() + 1000*60*30); // とりあえず30分後に設定
    var summary = a_plan.spot_name;
    var location = a_plan.spot_lat + ',' + a_plan.spot_lng;
    // Google Calendarに登録する
    gGCalendar.addEventA(summary, sd, ed, location, '', function(resp){    
      // 登録後返されるデータを処理する
      a_plan.cal_id = resp.id; // イベントID
      a_plan.cal_seq = resp.sequence; // シーケンス番号
      // 自分アプリの予定データを更新する
      gDSspotPlan.dbUpd(a_plan.plan_key, a_plan, function(){
      });
    });
  });
  

• 実行例

・元の予定

・同期処理を実行する

・処理結果･･･Google Calendarに予定が追加された

・場所は「地点名」ではなく「経緯度」にしている。

・同期処理実行画面(処理後)・・・イベントIDとシーケンス番号が設定される。